2011年11月26日土曜日

今週のアリタキ植物園  11月23日

晴れた青い空に映える紅葉がきれいです。冷え込む季節に咲き始めた花もあります。意外と見どころがあります。


今が旬!

ついに咲きました、グランサムツバキです!日本のツバキより一回り大きな花です。女性の掌くらいでしょうか。園内の通路から見えないのが残念です。




10月に幻想的な花を咲かせていたアキザキヤツシロランが、果実になってこのような姿に変わりました。花の時期よりずっと背が伸びて、目に付きやすい色へと変化しました。あっちにもこっちにも生えていて、その多さに今更ながら驚きです。




その小さな葉にはアンバランスな赤い大きな実を垂らしてているのは、ナギイカダです。花は葉の上にちょこんと載っているのに、果実は載り切れずにぶら下がっています。今のところ一つだけですが、濃い緑の葉に真っ赤な実は目立ちます。一方、もう花も咲きだしています。弓道場側の通路で見られます。



ハゼと同じウルシ科のランシンボクですが、こちらは葉より先に果実が色付きました。




サルココッカ




ちょっと触れると、ウバユリの種がパラパラとこぼれ落ちます。




カミヤツデ





今週の紅葉

園内には幾つかカツラの木がありますが、やはりこのシダレカツラは見逃せません。甘い香りもまだ放っていますよ。




入口入ってすぐに目に付く木です。もう一本、入って右に行ったところにもあります。モミジバフウという名前のように、モミジによく似た葉をしています。




意外とカラフルなのはヌットールオークです。




ナンキンハゼは園入口で出迎えてくれる大木ですが、あまりに大きいためについつい見逃してしまいます。忘れずに門のところで見上げてください。




イロハモミジは最も紅葉が遅いようです。この温室前の木だけは日当たりが良いためか、黄色く色付いていました。



カジカエデは参道からの方がよく見えるでしょう。2本あります。




少しずつ黄色に染まっているのはコブカエデです。目立たないけれど、落ち葉を手に取ってみると小振りでかわいい葉っぱです。




ヤマボウシ



トチノキ



ハゼ 赤い部分が増えてきました。





今はこんなです

先日は花だった植物や、しばらく振りの植物のその後をどうぞ。


 センリョウ



オオカナメモチ



チャンチン




 ヤエクチナシはクチナシと違って実は結ばずとも、赤くはなるのですね。


ヤマトリカブト



  ホトトギス


2011年11月14日月曜日

今週のアリタキ植物園  11月12日

日が当たる高い場所から徐々に紅葉してきています。一方で葉がどんどんと落ちて減ってゆく木々もあります。まだ緑の残る園内に今のうち名残りを惜しんでください。

今が旬の花


やはり主役はツバキとサザンカです。また別の品種が花開きました。


比ヨウ唐子




ヤブツバキ




キヂョウソウ



ビワ 今はつぼみです。




ユリオプシスデージー? ずっと前から咲いていますが、今また盛んに花を見せてくれています。





赤く実りました

サルココッカ



ナンテン



アブラチャン



クチナシ



ヤブコウジ





こんな実もあります


参道から張り出しているスダジイの木から落ちて来たようです。このドングリは食べられます。



ウバユリ



シュロ




ユーカリ







紅葉情

モミジバフウとナンキンハゼは、てっぺんの高い所だけですが、色が変わってきています。緑の葉とのコントラストも良いです。カエデ類はまだあまり変化が見られません。


アカメガシワ




ナンキンハゼ




モミジバフウ よく見ると、丸い果実も幾つかぶら下がっています。下段は、落ちていた葉と果実です。ちょっと変わったデザインで染まっているでしょう。








ちょっとだけですが・・・

サルココッカ 一か所だけもう咲いていました。本番はまだこれからです。



センニンソウ 今頃になって咲いていました。



ムラサキシキブ 今年は花の付きもよくありませんでしたが、果実も寂しいです。




ツワブキ 日陰の目立たない所で花を付けていました。



2011年11月9日水曜日

今週のアリタキ植物園  11月6日

アリタキに多種あるツバキが順々に開花してきます。お楽しみに。今回は、主に園内のカエデを撮ってみました。


今が旬!

志津野紅というツバキの園芸品種です。この堂々とした姿、鮮やかな色を見てください。それに、おしべもピンクです。



赤いサザンカに続いて白いのも咲き始めました。



 
葉の陰でちょっと目にはわかりませんが、キチジョウソウは今園内あちこちで盛んに咲いています。






もうすぐ旬!

夏の間花を咲かせた後も、にょきにょきと残っていたウバユリが、ついに果実を開こうとしています。 

 


巨大な葉っぱに私達の目からは遮られていますが、木の天辺ではカミヤツデが花を咲かせようとしています。





コヤスノキの果実が三つに裂けるのはあとどのくらいでしょうか。果実の数は少ないですが、貴重な種です。見守っていてください。




紅葉情報

幾つか黄色く変わった木々もありますが、まだまだこれからです。


隣の公園にあるムクロジが先に黄色く色付いています。



ホワイトオークは茶色い葉なのですが、空に透かすと赤くなり、辺りを明るくしています。






カエデの木たち

カエデの種類はたくさんあります。そして、アリタキには15種ものカエデ科の木が確認されています。ここではそのうち13種をご紹介します。まだどれも紅葉見頃には早いですが、今のうちに場所を確認されては。

イロハカエデ 言わずと知れた紅葉の代表です。アリタキには、小型の木が幾つもあります。



コハウチワカエデ 黄~赤に染まり大変きれいなのですが、園内の木は小さく、あまり期待できません。中央通路中程右手にあります。



タイワンゴレツカエデ 名前で察せられるように、台湾原産です。赤くなります。温室裏にあります。




コブカエデ ヨーロッパの方が原産だそうです。黄色くなります。小さめで角が丸い、かわいらしい葉です。入口から左の通路に入り、20メートル程、右手です。 





ヤクシマオナガカエデ これも名の通り、屋久島に生息する木です。真っ赤な美しい紅葉が見られます。園内には何本もあります。入口入って中央通路を少し歩いた所でまず出会えます。




ホソエカエデ? ご覧のような色に染まりますが、木に付いている葉はまだ青いです。温室裏です。




 トウカエデ 中国原産。黄色く色付きます。中央通路中ほど、クチナシの近くです。



カジカエデ 他のカエデより大きい葉です。黄色くなります。果実もユニークです。園内からは見えにくいので、参道から観察するとよいです。




ハナノキ カエデの仲間らしからぬ名前と葉の形です。しかし、紅葉は赤く美しいです。中央通路中程右手の背の高い木です。




カラコギカエデ この間の台風でやられた木よりずっと小さくなりますが、温室へ向かう途中、ヌットールオーク手前で右に折れた所にもあります。赤くなります。




ミツデカエデ 名前通り、3つの葉がまとまって出ます。紅葉は黄色系です。中央通路から途中左に入ってすぐの所です。




グリセウムカエデ 中国原産で、メグスリノキに近い種だそうです。見事な赤に染まります。温室横(参道側)。




トネリコバノカエデ ネグンドカエデとも。北米原産です。黄~赤に染まります。園内より、参道からの方が見えます。