2011年10月25日火曜日

今週のアリタキ植物園  10月23日

冬の花ツバキ科の花が順々に花を開かせてきています。落葉樹は少しずつ葉を落としています。今回から園内の紅葉の状況をお知らせします。


今が旬!


ホトトギス




サザンカ




似ていますが、こちらはツバキ(志津野紅)です。





アマチャヅル 環状の白い線は花冠の痕だそうです。





タイサンボクの果実は花同様大きいです。赤い果肉の部分、とてもよい香りがするのです。もし、道で落ちているのを見かける事があったら、爪で少し削って嗅いでみてください。




ムクロジ




カナダツガ



アケビ とうとうパックリと裂けました。





こんなに赤くなったフユサンゴの木がありました。プチトマトみたいです。




サンシュユは今年は何故かちらほらとしか実が付いていないのが残念です。






 紅葉情報

まだまだ紅葉と言うには早いですが、少しずつ、部分部分で色付いてきています。



アメリカハナズオウ




イロハモミジ 日当たりが良いせいか、ここだけ色付いていました。




タモウバン 赤と緑のコントラストがいいですね。




カキ




ムクロジ




シヌシデ




シダレカツラ




ホソデカエデ 良い色合いでしょう。でも、残念ながら、樹はまだ青々としています。




ユリノキ 黄色い半纏もなかなか良いです。







外来種のカシ

日本のコナラ属には見られないユニークな葉の形をしています。どれも高木で今までは葉を手に取って見ることができませんでしたが、落葉した時がチャンスです。見比べて見てください。


ブラックオーク




ヌットールオーク




ホワイトオーク




ウィローオーク 




ノーザンレッドオーク





こんなワンショットも・・

普段はフン公害を巻き起こす厄介なカラスですが、落ちたカキをついばむ姿はちょっと絵になります。この顔はあまりの美味しさに恍惚としているのでしょうか。それとも期待がはずれ、渋くて顔をしかめたところなのでしょうか。

2011年10月17日月曜日

今週のアリタキ植物園  10月16日

落ち葉が日増しに多くなり、掃き掃除も忙しくなりそうです。タモウバンが赤く色付いてきて、秋の風情が増しました。 後は、カエデ類やハゼ等の紅葉を待つのみです。今回は久々に花をたくさんご紹介できますよ。



今が旬!

ヤマトリカブト  どうです、怪しい魅力を持った色で惹きつけられます。




アキザキヤツシロラン 今回は、沿道からもよく観察できる良い位置に出ていました。不思議な質感の花です。





鈴なりに咲いているのに、なぜか見落としてしまいがちなナワシログミの花です。アップで写してみましたが、実物は上段の写真くらいの大きさです。
 




アリタキで、この季節を一番象徴するのが、このちょっと変わったカキ、タモウバンです。晴れた秋空によく映えます。





サザンカ 一番咲きの一輪をみつけました。








もうすぐ旬!


ホトトギス 一輪だけ咲いていました。一度にどっと満開になりそうです。






 キチジョウソウ 葉の陰から現れるまでには、まだもうちょっとかかりそうてす。





その他の花や果実


アマチャヅル




エノキ 相当数下に落ちてますが、まだまだ実は付いています。肉薄だから、鳥たちも幾ら食べても満腹しないかもしれません。




カラスウリ





クチナシが黄色く色付きだしました。




モミジバフウ もう少ししたら、紅葉もきれいです。




メタセコイアの雄花穂が垂れ下がっているのがわかります。







香りも楽しめます!


しばらく前から気になっていた甘い香りの正体が漸くわかりました。枯れてきたカツラの葉だったのです。試しに落ち葉を拾って嗅いでみると納得します。園の中程と温室前の枝垂れカツラとがあります。何も果実が見当たらないのに、フルーティーな香りが漂ってきたら、思い出してください。「醤油せんべいの香り」と称されてもいるようですが、いかかて゜しょう?




2011年10月10日月曜日

アリタキ植物園へのお誘い  10月9日

果実が次々と色付いています。落葉樹も少しずつ葉を落とし始めました。そして、植物達は冬を越す準備も始めているようです。



今が旬!

中央の通路にあちこちでチャノキの花が咲き始めました。しばらく前から付いている果実の方は、まだ割れて種を現わしていません。




お茶の花と似ていますが、こちらはなんとツバキ(角葉白玉)です。アリタキには多数のツバキの品種がありますが、これが最も早く咲く種類のようです。これから、来年の春先まで、たくさんのツバキを楽しめます。真ん中の通路を中ほどまで行って、右に折れた所にあります。




ヤブマメ ただの雑草かもしれませんが、旗弁の紫色が何ともきれいだと思いませんか?




イセハナビ 再び登場です。まだ花期は続いていたんですね。温室前ですが、木の陰に隠れているので、よくご覧ください。ピンク色を帯びた可憐な花です。



アキザキヤツシロランはランの仲間でも、菌類と共生する腐生植物だそうです。絶滅危惧種で、珍しい植物です。残念ながら、見頃の時の写真が撮れませんでした。近辺に他にも生えているかもしれないので、探してみてください。とってもじみなので、よく目を凝らして見てください。入口入って、右の通路を歩いて行くと、看板が立っています。





クサギ




ネコノチチ 




メタセコイアはどれも大木なので、なかなか花や果実が見られません。落ちている枝を見つけました。球果には、まだ平たい種子が残っています。





アキニレも落ちていた枝で、すでに果実が付いているのがわかりました。




カヤ 見たところ、変わりありませんが、中身は完熟しているようです。温室裏の木からは、熟した実が落ちてきています。




オニドコロ






もうすぐ旬!


ナワシログミ  開花寸前です。




キチジョウソウの葉を掻き分けてみたら、花芽が!もう少しお待ちください。





アブラチャンの花は、春先に咲いたはず。その後何も変化がなかったのに、いつの間にかこんなかわいい実が。結実するまでに随分と時間が掛かるのですね。




コヤスノキも、割れて中身を現わすまで、もう少々お待ちください。




サカキ




ヒサカキ





ヒメサザンカ




 ヤブコウジ







冬を越える花芽達

実りの秋ですが、植物たちは早くも来年春の花の準備もしています。冬に備えて、しっかり防寒も怠っていないのでしょう。


フカフカな毛に覆われていかにも暖かそうなのは、グランサムツバキです。大型の見事な花を付けます。それにしても、こんなに膨らんで、冬が来る前に開いてしまうのでは。



オンツツジ 中には、花と葉がセットで用意されているようです。





キブシ




ソシンロウバイ





メタセコイアの雄花穂




ムラサキケマン 季節を間違えたのでは?!今頃芽を出してきて、厳しい冬を越せるのでしょうか。